バーニングジャパンはアメリカ・ネバタ州で毎年開催されているバーニングマンと同じビジョンで開催する日本独自のローカルイベントです。参加者ひとりひとりが「傍観者にならない」で、いち表現者として「売買ではなく与えあうこと」で関わりあうユニークなキャンプイベントです。アート作品やパフォーマンス、音楽のほか、会期中の暮らしに必要な全てを持ち込んで架空の街を作り、また元のようにきれいにして終えます。(Video by Tomoya Nakamura, 2015)
「Burning Man」を知っているだろうか?
スマートフォンで「Burning Man」と調べてみる。
きっと、広大な砂漠に、巨大なアート、フェスのようなステージ、お化けのような車に、裸の人々の写真や映像がたくさん飛び込んでくるはずだ。
「なんだ、この世界は!」「こんなフェス行ってみたい!」きっと君は興奮すると思う。
でも「Burning Man」の本当の面白さは、この画像や映像から見えるものではない。
重要なのは、目に飛び込んでくるものは皆、あなたと同じ「参加者」であり、アートも車も「参加者が持ち寄ったもの」ということだ。
ここには、「出演者」という概念がない。
「No Spectators(傍観者になるな)」という合言葉のもと、参加者は好きなように自己表現する。
ここには、「商売」という概念がない。
会場内ではお金のやりとりは禁止され、見返りを求めないギフティングの精神によって、小さな社会が回っている。
何をしてもOKな訳じゃない。徹底的な自己責任の元、人に迷惑をかけてはいけない。小さなゴミ一つ残してはいけない。
そして、日頃の社会の中での自分の役割から解放され、本当の自分に会える場所になる。
ここまで話を聞くと、果たしてフェスなのか?という疑問が出てくる。
その通り、これはフェスではなく、新しい社会のモデルケースだ。
巨大なアートよりも、この精神性が重要だと気づいた時、日本でも開催できると思った。
それが日本のリージョナルイベント「Burning Japan」の始まりです。
そして今、このページをスマートフォンで見ているかもしれないけど、画面ではわからないことが沢山あります。
実際に参加して、日常とは違う世界を、本当の自分を、実感してみてください。
バーニングマン(Burning Man)はアメリカ合衆国ネバダ州ブラックロック砂漠にて開催される、参加者主導型の野外イベントです。一週間に及ぶ会期のハイライトでは中央の『ザ・マン』と呼ばれる木製の人形(ひとがた)を燃やす事からバーニングマンと呼ばれています。
1986年の夏至にサンフランシスコのベイカー・ビーチで、ラリー・ハーヴェイとその友人たちが2.4mのザ・マンを燃やした時は仲間内のファミリーピクニックのようだったそうです。人々の熱狂に背中を押されて、バーニングマンは毎年回を重ねるごとに参加人数も増え、1990年には会場をブラックロック砂漠に移します。
規模の拡大にあわせて会場にストリートが出来、白く平たい土地には大規模なアート作品や様々な出し物ものをするテーマキャンプが立ち並び、さながら砂漠の中に忽然と現れる街のようだと、『ブラックロックシティ(Black Rock City)』と呼ばれるほどになりました。
2019年もアメリカのみならず世界各国から約7万人の参加者を集めて8月25日から9月2日まで開催されます。
■ Burning Man バーニングマン公式サイト
https://burningman.org/
バーニングマンの会場は会期終了後約1ヶ月半をかけて元の姿に戻し、翌年夏までは無人の平野になります。しかし、バーニングマンでの経験を元に、年間を通じて地元地域で同様のカルチャーを継承するコミュニティが各地で形成されるようになりました。近年は全米のみならず世界各国に200名を超えるリージョナル・コンタクトが窓口として活動し、バーニングマンのユニークなビジョンに共鳴するオフィシャル・リージョナルイベントも年に40回以上開催されています。
「バーニングマン」といえば、年に一回アメリカのネバダ州で開催するもののみを指します。一方で、各国開催のイベントの中でもバーニングマンの10原則にのっとって、安全に開催されているイベントをオフィシャル・リージョナルバーンとしてバーニングマン運営が認定しています。フランチャイズでもなく、資金面でのサポートなども直接はありませんが、それぞれのコミュニティの中でバーニングマンのカルチャーが根付き、育つのを家族のように見守る関係にあります。
バーニングマンの影響力がブラックロック砂漠の会場から国境を超え、参加者それぞれの地元コミュニティーへ還元されるリージョナル・ネットワークの時代に突入していく中、日本も例外ではありません。少なくとも2007年までにはジャパン・リージョナルでも定期的なミートアップを開催するようになり、2012年からは日本のオフィシャル・リージョナルバーンであるバーニングジャパンを支えて来ました。
■ Burning Man Regional Network バーニングマン・リージョナルネットワーク
https://regionals.burningman.org/
■ Japan Regional ジャパン・リージョナル(日本窓口)
https://regionals.burningman.org/regionals/asia/japan/
■ Burninja! ジャパン・リージョナルによる日本語コミュニティサイト
http://www.burninja.info/
アメリカ国内では州ごと、大きな州の中では都市ごとやエリアごとにバーニングマン参加者のコミュニティが出来ています。アジアでは日本のほかに、韓国、上海、台湾、フィリピン、シンガポール、インドの各国にて1名〜若干名のリージョナルコンタクトが窓口として活動しています。
■ Asia – Burning Man Regional Network アジアのリージョナル
https://regionals.burningman.org/regionals/asia/
バーニング・ジャパンから見て兄弟や従兄弟のようなイベントがアジア・環太平洋地域でいくつも開催されています。
2019年開催順
Blazing Swan ブレイジング・スワン (オーストラリア、西オーストラリア州)
2019年4月17日〜23日日開催
2020年4月8日〜14日開催予定
http://blazingswan.com.au/
Dragon Burn ドラゴンバーン(中国浙江省湖州市)
2019年5月1−5日開催(例年同日開催)
http://www.dragonburn.org/
Turtle Burn タートルバーン(台湾、宜蘭県)
2019年6月7-9日初開催
https://turtleburn.com/
Burning Seed バーニング・シード(オーストラリア、ニューサウスウェールズ州)
2019年9月25日〜10月2日開催
http://burningseed.com/
まとめ役+会計。会場や周辺地域の皆さん、バーニングマン関連団体とのやりとりのほか、プレス対応や問合せといった対外コミュニケーションを担当します。
参加者が会場内に設営するアートインスタレーションや、テーマキャンプの担当。登録受付、グループ間調整および会場内での配置と現地サポートを行います。
町の中央で皆が集まる、センターキャンプの担当。デザインから現地制作、会期中の運営を行ます。
DBK=土木。バーニングジャパンの会場はキャンプ場ではないので、最低限のインフラに必要な備品の調達、搬出入、会場整備を担当します。
会場入口の受付担当。ボックスオフィス、参加者を迎えるグリーター、駐車場誘導係を万座ハイウェー沿いのステーションでまとめます。
レンジャーの募集、トレーニング、24時間配置を担当。メディカル、ファイヤー、各種ボランティア受付を兼ねたステーションを運営します。
公式ウェブサイトのデザインと運営を担当。チケットやサバイバルガイドのほか様々な印刷物のデザインと制作も行います。